ファウンダー ハンバーガ帝国のヒミツのあらすじとネタバレ

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツの紹介

2016年のアメリカ映画で、ハンバーガーショップの小さなビジネスから世界的なファーストフードチェーン「マクドナルド」を創り上げたレイ・クロックの実話に基づいています。カリフォルニア州の小さな店から始まり、その後、レイがどのようにしてビジネスを拡大し、最終的には大リーグのサンディエゴ・パドレスのオーナーにまで上り詰めたかを描写。レイ・クロックが直面した困難や、彼が取った選択、切り捨てたもの、そして成功へと導いた決断を通じて、彼がいかにしてマクドナルドの「創業者」となったかを描いた作品

ファウンダーのキャスト

監督:ジョン・リー・ハンコック 出演者:マイケル・キートン(レイ・クロック)、ニック・オファーマン(ディック・マクドナルド)、ジョン・キャロル・リンチ(マック・マクドナルド)、ローラ・ダーン(エセル・クロック)、リンダ・カーデリーニ(ジョアン・スミス)

ファウンダー ハンバーガ帝国のヒミツのみどころ

ファウンダーのみどころは、マクドナルド兄弟か、レイ・クロックのどっちが悪かったのか?というテーマもあるけれど、職人と経営者の確執というか戦いがいかにどうなっていくことが多いのか?だと思う。

せっかく職人が作ったものも経営者が戦略レベルでひっくり返してしまうことがある。そういうものだから、職人はどうすべきか、経営者はどうすべきか。どんな選択肢があるのかを知っておくのが良いことだと思う。

ファウンダーのあらすじ

この映画は、ファーストフード業界の巨人、マクドナルドの誕生とその後の展開を描いた実話に基づいた作品です。物語の中心は、ミルクシェイク機の販売営業をしていたレイ・クロック。彼は、マクドナルド兄弟が運営する独特で効率的なハンバーガー店に魅了され、このビジネスモデルに巨大な可能性を見出します。

物語はレイがマクドナルド兄弟と出会い、彼らの「スピード・サービス・システム」に感銘を受けるところから始まります。このシステムは、厳格な運用手順とタスクの分担に基づいており、マクドナルド兄弟はこのシステムを秘密にしていませんでした。レイは、このシステムを利用して自身の店を立ち上げ、フランチャイズ展開する代わりに、兄弟とのパートナーシップを追求します。

しかし、レイがフランチャイズ展開を推進しようとするにつれ、マクドナルド兄弟との間には緊張が生じます。兄弟は、自らのビジネスモデルを維持し、拡大することに慎重であり、レイの提案する運営上の改良案や合理化には抵抗を見せます。このことから、レイと兄弟との関係は徐々に悪化していきます。

映画は、成功を求めるレイの執念深い努力とビジネスセンスを描きつつ、本来の創業者であるマクドナルド兄弟との葛藤を描いています。兄弟の革新的なシステムと地道な努力が、レイによってビジネスとして拡大される一方で、最終的には彼らの手から奪われる様子が描かれます。

この映画は、単なるサクセスストーリーではなく、ビジネスの複雑さと資本主義社会の厳しい現実を浮き彫りにするものです。

主演のマイケル・キートンは、レイ・クロックとしての役を熱演し、彼のキャラクターの深みと複雑性を見事に表現しています。兄弟の夢とレイの野望が絡み合う中で、視聴者はビジネスの成功における倫理的なジレンマと、真の創業者とは誰かという問いに直面します。

ファウンダーの詳しい内容

物語は、特定の対象に向けた「こう思ってますね」という一言から始まります。最初は語り手が誰に話しかけているのかわかりません。シーンは、シェイクミキサーなどの機材が登場し、その名前からシェイクを作る機械を連想させます。

「すばやく作れるように」というフレーズが、主人公が製造機械の販売をしていることを暗示しています。

カメラの視点が切り替わり、主人公がハンバーガー店のオーナーに商品を売り込むシーンだと分かりますが、見事に断られます。

その後、彼はミキサーを自分で車のトランクに積み、運転席に座ります。この主人公の名前はレイです。

レイはハンバーガー店で食事を頼もうとしますが、行列で待たされます。

別の日には、再びミキサーの販売で営業をかけますが、またしても断られます。さらに、注文したステーキが間違って別の料理で届けられる店に遭遇します。家族には、ミキサーの注文が殺到していると嘘をついていますが、実際には苦戦しています。

レイは部屋でポジティブ思考を促すテープを聞きながら、成功を夢見ますが、現実は厳しいものです。翌日、意外なことにシェイクミキサーの注文が入ります。たった1店舗からなんと6台の注文があり、確認の電話をすると、実は8台必要だと言われます。

この驚くべき注文に興味を持ったレイは、その店舗、マクドナルドを訪れることを決意します。彼のいた場所からアリゾナ州にあるマクドナルドまでは遠いですが、彼にとっては行けない距離ではありません。

レイがマクドナルドに到着すると、店の前には長い行列ができていました。この光景に彼は驚きを隠せません。興味をそそられたレイは行列に加わり、自分の順番が来たら試しにハンバーガーを注文します。注文してすぐに、ハンバーガーが提供されるのに驚きます。このハンバーガーはナイフやフォーク、皿を使わず、紙に包まれています。

食べる場所を店員に尋ねると、「車の中や部屋で食べてもいい」と答えられます。他の客がどのように食べているかを観察するうちに、レイはますます興味を持ちます。

外でハンバーガーを食べていると、マクドナルド兄が現れます。レイは彼に挨拶をし、お店のシステムが斬新で素晴らしいと伝えます。すると、兄から店内を案内され、「ぜひ見てみたい」とレイは応じます。

次のシーンでは、店内での製造プロセスが描かれています。作業は分担され、それぞれの担当者が特定のタスクに専念しています。ケチャップをかける人、ピクルスをトッピングする人、ハンバーガーを鉄板で焼く人など、各々が専門の作業を行っています。

ハンバーガーを紙で包むアイデアも斬新であり、これほど効率的な厨房はレイにとって初めての光景でした。彼はその効率性と独創性に驚嘆します。

レイ・クロックは、創業者の話を聞きたいという理由で、マクドナルド兄弟を食事に誘います。最初は映画関連のビジネスでハリウッドで働いていたマクドナルド兄弟は、事業が軌道に乗った後、映画館を買収しました。しかし、1929年の大恐慌で事業は赤字に陥り、彼らは無一文になってしまいます。

この困難な状況を乗り越えるために、兄弟は町で最も利益を出していたホットドッグ店の経営に乗り出します。しかし、地元では市場がないと感じ、お店をトラックで移動させるアイデアを思いつきます。お店の高さが問題になったため、店の高さを半分にしてトラックで運べるようにしました。

1940年にはドライブインブームに乗じて、事業の内容を変更し、BBQ店を開店します。最初は27種類のメニューとウェイトレスを配し、お店は大繁盛しますが、徐々に衰退し始めます。客の質が低下し、注文を忘れることが増え、人件費が高騰するなどの問題に直面します。これらの問題を解決するため、兄弟は効率的な運営方法を考案します。

メニューは売上の87%を占めるハンバーガー、ポテト、ドリンクの3種類に絞ります。無駄を省くためにウェイトレスを廃止し、皿の代わりに包み紙を使用し、ジュークボックスも廃止します。ジュークボックスの廃止は家族向けの環境を作るためだけでなく、斬新な運営方法を追求し、利益を最大化する戦略でもありました。この新しいシステムのおかげで、注文からわずか30秒で商品を提供できるようになります。

レイは地元のカントリークラブで金持ちの会員を説得し、彼のビジネスに投資させ、店を経営する熱心なオーナーを見つけました。彼が特に力を入れたのは、マクドナルド兄弟のディックがデザインした、目を引く黄色いアーチの看板です。これがあるおかげで、どの街にもマクドナルドの店舗が目立つようになりました。

しかし、問題も発生し始めました。一部の店舗が本部のマニュアルを無視し、勝手にメニューを変更したり、看板に独自の言葉を加えたりしていました。これはマクドナルド兄弟が最初に懸念していたことです。

さらに、レイは契約上、利益をほとんど得られず、秘密で自宅を担保にしてローンを組むことになりました。この事実がバレてしまい、妻にも知られてしまいます。

そんな中、銀行で金融のプロ、ハリー・ソナボーンに出会い、レイはビジネスの方向性を変えるアドバイスを受けます。ハリーの提案で、レイは土地を買い、それをフランチャイズにリースするビジネスモデルに切り替えます。これが功を奏し、レイのビジネスは軌道に乗り始めます。

しかし、レイはデスプレーンズにある自分の店を「マクドナルド一号店」と呼ぶことにし、これがマクドナルド兄弟の不信感を呼びます。

レイの別の悩みは、アイスクリームの冷凍にかかる電気代が高額なことです。そんなある日、高級レストランでピアノを弾くジョアン・スミスと出会い、彼女の夫がマクドナルドの店のオーナーになりたがっていることを知ります。ジョアンは「インスタミックス」という簡単にシェイクを作れる商品を導入することを提案しますが、マクドナルド兄弟はそのアイディアを拒否します。

レイは新しい会社「フランチャイズ・リアリティ」を設立し、社長兼CEOに就任します。しかし、これが兄弟の疑念をさらに強めます。そして、家庭内でも問題が起こり、レイは妻に離婚を告げます。

レイは、兄弟との約束を無視して「インスタミックス」を各店に送り、この行動が兄弟の知るところとなり、兄弟から抗議を受けます。し

かし、レイは抗議を無視し続け、その結果、精神的なストレスにより兄は倒れてしまいました。入院中の兄を弟が見舞う中、レイは花束を持って訪れ、兄弟に白紙小切手を差し出しました。

これは事実上の手切れ金を意味していました。兄弟は270万ドルと毎年のロイヤリティ1%を要求しましたが、レイは270万ドルには同意しつつも、ロイヤリティに関しては「紳士協定」を主張し、書面での契約を拒否しました。

最終的に兄弟はレイの提案に同意し、レイは「マクドナルド」という名前を含む事業を手に入れました。兄弟は店の名前を「ビッグM」に変更しましたが、レイはその後もフランチャイズを拡大し、大きな成功を収めました。

1970年、レイはビバリーヒルズで、自身の成功についての演説の練習をしているシーンで物語は終わります。

ファウンダーのネタバレ

このお話は、マクドナルド兄弟とレイ・クロックとの物語です。映画の前半では、仲良くやってた3人ですが、しだいに仲悪くなっていきます。

チェーン店拡大するにあたって、いちいちマクドナルド兄弟にレイは承認してもらわないとダメという契約になっています。それが、レイとしてはだんだんストレスとなります。

マクドナルド兄弟からしては、勝手にいろいろ提案してくるレイが癪に障ります。やがてレイはマクドナルドチェーン店を乗っ取りにかかります。

最後はそれが上手く行ってしまいます。マクドナルドのブランドを使わずに、チェーン店を一からレイは立ち上げれば、いらない労力をかけずにすんだのでは?と思いますが、レイはマクドナルドというブランド名とロゴマークが欲しかったんだと。

そこで物語は終わります。