Webサイトのリニューアル提案書をテンプレート

基本的に、どんなビジネスでも企画書・提案書の作成は時間がかかります。特に慣れるまでは効率良く作ることができないと、完成までに膨大な時間を使ってしまうことが多いのではないでしょうか。特にはじめての場合。

そこで今回は、効率良く突き刺さる、Webサイトのリニューアル提案書を作られるテンプレートをご紹介します。

見せ方や心理的なノウハウが詰まったテンプレートとなっているので、目を通していただいて損はないです。

テンプレートの概要

今回ご紹介するテンプレートは、デザインなどのテンプレートではありません。これは、提案書の構成を記したものです。

提案書で最も大事なのは、どんな内容を、どの順番で、どんな風に書くか?だと考えています。

そのため、これらを押さえた構成が最も重要です。

リニューアル提案書の構成

ここからはリニューアル提案書の構成を見ていきます。

Webサイトのリニューアル・テンプレート

表紙

現状分析・競合調査

改善案

改善案を詳しく説明

サイトマップ前

サイトマップ後

具体的なサイト修正

ワイヤーフレーム

課題

スケジュール

予算

まとめ

1ページ目:表紙

まず1ページ目は表紙です。クライアントは複数の取引先から似たような提案を受けているはずです。そのため他の提案書と区別できるよう、「何の提案なのか」「誰からの提案なのか」と記しておきましょう。

提案書全体を指すキャッチコピーも添えておけるとベターです。

数ページ分:現状分析・競合調査

次からのページは、Webサイトのリニューアルに向けた、現在の問題点、現在の状況、そして、競合の状況、市場の状況です。これらの中に、クライアントから事前に話があった内容も盛り込んでおきます。

これらは長くなることもあります。その場合、数ページにわたることもあります。

数ページ目:改善案

次からのページは、Webサイトの改善案です。顧客からの要望や前ページまでの調査などをふまえ、どのように改善していくのか?を一言で表します。

そしてその後に、具体的な改善ポイントを箇条書きで説明していきます。

他に、社長にプレゼンするのか、管理職の担当にプレゼンするのか?は、内容を変えますが、この内容は、改善案であるここから変えていきます。

数ページ分:改善案を詳しく説明

次からのページは、Webサイトの改善を箇条書きに基づいて、順番に説明していきます。

ここは、画像をまじえつつ説明した方が、より分かりやすくなりますが、プレゼン時間によって、内容をけずったり、長くしたりコントロールすることができます。

数ページ:サイトマップ前

次からのページでは、Webサイトリニューアル前のサイトマップを書いています。これはよくあるサイトマップの書式でできるだけビジュアルで見せます。

ここでは現サイトの問題点を全体的に見せていきます。しっかり説明文も記載します。

その時、最初のほうで説明した現状の把握、競合との違いなどをもう一度説明して重要性を促します。

数ページ:サイトマップ後

次からのページでは、Webサイトのリニューアル後のサイトマップを書いていきます。ここもよくあるサイトマップの書式でできるだけビジュアルで見せていきます。

詳細はしっかりと説明しなくて構いません。どこがリニューアル前と変わるのか?が、全体像をイメージできる状態で見せることがポイントです。大体でイメージできるように、前ページをふまえて、ビフォー・アフター形式で作っていきましょう。

具体的なサイト修正

ここでは、これまでの改善案をより具体的に詳細に修正ポイントを説明していきます。ここのパートをけずったり長くしたりすることで、提案書全体の長さを調整することができます。

15分か30分で終わらせるのか、1時間以上のものに仕上げるのか、ここで調整します。

ワイヤーフレーム

ここではこれまでの要望、改善案、調査をもとに、ワイヤーフレームを作成します。

ワイヤーフレームはトップページのみのことが多いです。(現段階ではリニューアル内容がほとんど未確定のため)

課題

ここで制作や運営をおこなうにあたっての課題を箇条書きで書き出します。

たとえば、写真や文章の準備や運営面に課題がある場合は、ここでしっかり書き出しておきます。課題が解決できなかった場合の対応策なども想定しておくのがベターです。

スケジュール

ここでは制作スケジュールを記しておきます。おおまかでも良いのである程度、出しておきます。

予算

予算は出しておくほうがいいのか、出さないでおくほうがいいのか?は、ケースバイケースです。概算でもOK。

まとめ

結論をここで書いておきます。心配な点、今回の提案書の結論をもう一度、記しておきます。

このテンプレートの特徴

ここではテンプレートの特徴を説明します。

顧客の要望を最初に確認する

本論の前に、顧客の要望をもう一度抑えておくことで、前段階の話を共通認識としてシェアします。これによって互いに安心感が生まれます。

メッセージを何度も繰り返す

一回だけでは伝わりにくいので、伝えたいメッセージは何度も繰り返します。

予算は最後に伝える

予算だけで提案内容を吟味されないように、金額はできるだけ後半に伝えるようにします。

詳細なスケジュールを提示する

スケジュールは仮でいいので詳細に設計しておきます。それによって、提案内容に具体性をもたせます。

まとめ

企画書・提案書は、クライアントに渡すギフトみたいな感じです。いかに気持ちを伝えるか?が大事になってくると思います。

見た目だけきれいでおしゃれなデザインでも、内容が詰まってないとクライアントの心には刺さらないでしょう。

また、タイミングやクライアントの今の気持ちも大事です。これらを含めて、刺さる提案書を考えます。